8月初旬、6年ぶりに南の島へ行ってきた。
サイパンからさらに南にあるテニアンに1週間も滞在したのである。
さてさて、テニアン島に渡るためには、広島空港からグアム行きの飛行機に乗り、サイパン行きの飛行機に乗り換え、、、、たところで、夕方になってしまったので、サイパンに一泊。
画像は、翌朝の朝の散歩中に見た虹である。
サイパンには米軍の基地がないので、有事に備えて常に待機しているそうだ。軍艦が三隻、停泊していた。日本で虹を見ると、とても幸せな気持ちになるが、平和ボケ日本人から見ると、「軍艦と虹」、不思議な組み合わせである。
軍艦といえば、平和の反対側にあるものだと思ってしまうが、国が変われば軍艦は平和の象徴とみる人もいるかもしれない。。。。今回は、そんなことを考える出張であったのだよ。
サイパンからテニアンまでの移動時間はアバウトテンミニッツであるが、最大搭乗人数約6名のセスナ機でのフライトである。
昭和の旧車のニオイがして、妙な安堵感があった。メーターもアナログでかっこ良すぎる。
テニアンと言えば、第1次世界大戦後、日本が委任統治することになり、さとうきび生産などで経済を発展させ、たくさんの日本人が生活していた、、、、
太平洋戦争時、米軍は島の南西部から上陸すると思わせておいて、防御が手薄になっている北西部のこのビーチから上陸し、テニアンを占領した。。。。
そんな背景を持つ、このビーチ沖に150隻の上陸用ボートがずらっと並んでいる光景は想像できない、、、、頭の中と目の前の景色がアンバランスな不思議な感覚になったのが正直な感想である。
そして、太平洋戦争末期には、日本に数々の空襲をもたらしたB29の基地となったが、ここは広島と長崎に落とされた原爆を搭載した跡地である。
ハゴイ飛行場跡にひっそりたたずむ。
そして、、、テニアンを離れる日、土砂降りで飛行機は飛べず。。。
天候回復するまでひたすら待つのであった。。。雨期だから仕方がない。。。なんて呑気に待つのが現地流だそうな。
そして、なんとか雨が弱まっている時を見計らって、飛び立つ。
しかし、滑走路手前で端に寄り、停止。やっぱりダメなのか?と思ったら、後から動き始めたはずの別会社のセスナ2機を先に行かせた。理由はあっちの方が速いから。。。
そして、サイパン空港上空では、グアム空港に着陸できなかったジェットエンジン搭載の飛行機が着陸するので、プロペラ付きセスナは上空待機に。。。
しばらくサイパン空港横を飛び続ける。そして、ジェット機が着陸したのを確認すると、パイロットは操縦桿を左にクイッとひねり、急旋回しながら滑走路先端上空まで戻り、右に旋回し、下降しながら着陸。。。アクロバット飛行並みの技を飛行機の中から見た? ブラボー。
悲惨な歴史が残る島だが自然の美しさに圧倒された1週間だった。だから、余計に平和のために何をしなければならないのか、日本のやり方を貫くためには何が必要なのか。。。考えれば考えるほど深みにハマっていくのであった。。。。